オーストリア原産のグリュナー・フエルトゥリナー
ー種から造られた白ワイン。

オーストリアのとくにウィーンの北面に流れる
ドナウ河沿いに広がるニーダーエスターライヒなどで
多く栽培されている。

甘口もあるが、一般に辛口に仕上げられたものが多く
フレッシュで、青リンゴやグレープフルーツのような果実香に
ほのかに白コショウのようなスパイス香を感じるのが特徴。

味わいもシヤープな印象がある。

ニヨン（Nyon）

スイス、ヴォー州、ラ・コーート地区のニョンは
ジュネーヴからレマン湖に沿って北東に向かって
すぐのところに位置する。

スイスの白の大半は、シヤスラ種から造られている。

色調は淡く、香りは、青リンゴ、カリンなどの
果実香に白い花、ミネラル香など。

味わいは、やさしい第一印象。
そしてフレッシュ感のある酸味
すがすがしさを感じさせるミネラルの余韻などがスイスらしい。

ヴィニョ･ヴェルデ（vinho verde）

ポルトガル北部、ドウロ河口から、シニョ地区にかけて
広い範囲で造られているのがこのヴィニョ・ヴェルデ。

ポルトガル語でグリーン・ワインという意味だが
白ワインに限ったものでなく赤、ロゼもある。

グリーン・ワインとは、ブドウがまだグリーンのうち
つまり完熟前の酸が豊かな時期に収穫し
そのリンゴ酸の一部を乳酸発酵させ、微発泡させたワインのこと。

これにより、さわやかさが与えられ、保存性をも高められる。
ポルトガル特有のワインのひとつである。

ガーヴィ（Gavi）

イタリア、ピエモンテ州。
ピエモンテを代表する、というよりも
イタリアを代表するＤＯＣＧの辛口の白ワイン。

コルテーゼ種と呼ぶこの地特有の品種を使っている。
アルプスからの涼しい空気は
ブドウにさわやかな酸味を持たらすため
イタリアの白ワインの中でもとくにすっきりとした味わいである。

青リンゴや柑橘類の香りとミネラル香を感じる。
全体に清涼感をイメーージさせるニュアンスを持つタイプの白ワインである。

イタリア、ウンブリア州。
トレッビアーノ種を中心に複数の品種を
使用して造られる。

ウンブリア州を代表するワインであり
白い花の香りと白桃のような風味
そしてミネラルの涼しそうなニュアンスを感じる

辛口で快適な飲み口のワインイタリアの中部では
このトレッビアーノ種を使ったワインが多い。

気温が温暖で日照星に恵まれるため
白ワイン用には、酸の豊かな品種が選ばれる。

オルヴィエートでは他に半甘口も造られている。