料理に使える日本酒を探していると、吟醸酒はダメだとか、純米酒がいいとか、醸造酒がどうだとかいう話をよく耳にした。日本酒は好きだけれど、こだわって飲むほど好きではない（というかそれほど飲めない）ので、何のことかよく分からないので調べてみた。
よく耳にする吟醸酒の原料は、精米歩合60％以下の白米、米麹、水、醸造用アルコール。これを低温でじっくり発酵させてできるのが吟醸酒なんだとか。特徴は芳醇な香り。この吟醸酒の中でも、精米歩合が50％以下の白米を使い、色も香りも格段にいいものを大吟醸酒と呼ぶそうです。
　醸造アルコールを使わず、精米歩合70％以下の白米と米麹をつかってできるのが純米酒。米のうまみが効いていて、料理酒に使う人もいるとか。
　精米歩合70％以下の白米、米麹、水、醸造アルコールからできるのが、本醸造酒。吟醸酒ほど香りが強くないので、迷わず熱燗にできますね。香りが強すぎないので、料理用のお酒にもつかえそうですね。

　料理のレシピに登場する、『酒』。
　これって本来は『日本酒』なわけで、『料理酒』ではないんですね。
　実家の母も、お酒は飲めないくせに、料理用に日本酒を買っていた記憶があります。頂き物の金粉入りの日本酒も、料理に使われていましたね。母も飲まないし、父はビール専門なので。
　料理酒はお酒に塩をはじめとした添加物を加えて、そのままでは飲めなくしてあるため、税法上のお酒には当たらず、安くもなるし、お酒の販売免許がないお店でも販売することができるというもの。安くて便利でいいけれど、手の込んだ上等の料理をつくるときにはそぐわないかも。少なくとも、お塩の量は加減しないといけないらしい。料理酒に含まれる塩分はレシピでは考慮されていないことが多いので。
　かといって、美味しい日本酒が料理に最適かというとそうでもないわけで、これがまた難しい。とりあえず、安い合成清酒を料理酒代わりに使ってみようかな。これで料理の味に違いが出てきたら、料理にちょうどいい日本酒を探してみてもいいかもしれない。

　朝晩はまだ涼しいけれど、昼間は汗ばむようになってきました。
　こうなってくると、冷たく冷えたビールが美味しくなってきます。量は飲めなくても、暑いときの冷えたビールの美味しさは分かります。
　暑くなってきたからビールの季節、と言いたいところだけれど、じわじわとビールが値上がりしてくれるおかげで、ついつい手が出るのは発泡酒。もうこれからは『ビールの季節』じゃなくて『発泡酒の季節』ってなるのかと思うとなんともわびしいかも。
　とはいえ、発泡酒はビールに比べて安いだけじゃなくて軽い気がして、量が飲めない私にとってはありがたいものといえばそうなのかもしれない。どうしてこんなに軽いのかと思ったら、そもそも発泡酒っていうのが、麦芽比率の低いビールなんだとか。麦芽比率によって税率が変わるので、味重視で麦芽比率が50％以上になると、もうビールと同じ値段なんですね。
　廉価版ビールというより、私にとっては飲みやすいビールということで、たくさん種類が出てくれるのはありがたいことです。

　今はもうなくなってしまったけれど、学生時代に良く通ったカフェがあった。パイとタルトと紅茶の専門店で、パイやタルトも美味しいけれど、紅茶がとても美味しかった。なかでも、夏になると飲みたくなるのがアイスティー。たっぷりな量のアイスティーの横に、少しのお酒が添えられていて、これを入れて飲むと風味が最高になるというもの。
　ここで出されていたお酒はスコッチウィスキーの『タプロース』というもの。
　この味に魅了されて以来、暑くなるとこのお店のアイスティーを飲みたくなって、お店がなくなってからは何とか自分でこの味を出そうと頑張ってみています。
　紅茶に入れる洋酒はどうやら好みで何でもいいようで、手に入る洋酒（さすがに日本酒は合わないと思う）を少し入れて楽しんでいます。味よりも、香り、風味重視なので、お酒に弱い私でも洋酒を楽しむことができてちょっと嬉しいかも。
よく考えてみたら、アイスティーに限らず熱い紅茶でもいいわけで、冬に洋酒入り紅茶を飲んだら温まりそうかも。次の冬にはぜひともやってみよう。

　のどごし爽快なビールが美味しい季節になってきたけれど、ビールを飲んでいるとやっぱりカンパリが飲みたくなってくる。あの独特の苦味がたまらなく恋しくなる。よく考えてみればビールも苦味があって、それが美味しいという人もいるけれど、私にはどうもよく分からない。
　カンパリを飲み始めた頃は、カンパリソーダかカンパリオレンジしか知らなかったけれど、いろいろなお店に行くうちに、カンパリグレープフルーツとかスプモーニといったカクテルがあることも教えてもらった。カンパリグレープフルーツにトニックウォーターを入れたものがスプモーニなんだけれど、このトニックウォーターがなかなかいい味を出してくれる。
　一度だけ、アメリカーノというカクテルを飲んだことがある。もともとはビターベルモットを使うところを、カンパリで代用したカクテルなんだとか。カンパリ＋スイートベルモット＋炭酸というカクテル、ワインが苦手な私にはどうも大人の味すぎて苦手でした。